NEDO Web Magazine

NEDOは2024年度、全12回にわたり、朝日小学生新聞「おどろきサイエンス」のコーナーでNEDOが取り組む最新の技術開発を紹介しています。朝日小学生新聞様のご厚意により、当Web Magazineでもバックナンバー記事を掲載していくことになりました。
今後も順次掲載していきますので、ご期待ください。

第1回(朝日小学生新聞2024年4月17日掲載)「NEDOとは?」

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私たちは「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」です。英語での表記「NewEnergyandIndustrialTechnologyDevelopmentOrganization」の頭文字を取って、「NEDO」といいます。今月から月に1回、私たちが進めている研究開発について紹介していきます。

今回はNEDOの自己紹介をします。先ほど「研究開発」と書きましたが、NEDOは自分たちで研究や技術開発をするのではなく、会社や大学などでの研究開発を支える「研究開発マネジメント」が役割となります。では、研究開発マネジメントとはどんなものでしょうか。

NEDOは国の機関で、その名前の通り「新しいエネルギー」や「産業分野で利用する技術」などの研究開発を通じて、社会を豊かにすることを目的に活動しています。

「太陽電池を、かべにもはれるようにしたい!」「空飛ぶクルマを実用化したい!」といった、国がかかげる研究開発の目標が達成できるよう、まずは研究開発のための計画を立てます。そして、計画の進み具合を確認したり、時にはその計画を見直したりします。研究開発に関わる国や会社・大学などの活動を支えること、これが「研究開発マネジメント」の仕事です。

NEDOには新エネルギーやIoT、ロボット、AIなど、研究開発を行う分野ごとに部署があります。その分野の専門知識を持った「プロジェクトマネージャー」を中心に進めます。

また、開発された技術が作っただけで終わらないよう、研究開発の成果と産業界を結びつけ、社会で実際に製品やサービスとして役立つよう、NEDOがサポートしています。

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プロジェクトを計画・実行するにあたり、NEDOには二つのミッションがあります。

一つは、エネルギー・地球環境問題の解決です。例えば、太陽光発電や風力発電などの「再生可能エネルギー」の研究開発に取り組んでいます。日本に合った新しいエネルギーを、使う人に安定してとどけ、二酸化炭素も減らすなど、環境問題も解決にみちびこうとしています。

二つ目は、産業技術力の強化です。「産業技術」とは、モノやサービスを生み出すための技術です。最近ニュースでよく耳にする「半導体」や「AI」「ドローン」なども産業技術です。NEDOでは、産業で中心となる可能性がある「技術のアイディア」を見つけて育てたり、産業が育つ土台になるような研究開発に取り組んだりしています。例えばドローンでは、機体の研究開発だけではなく、安全に飛べるよう、安全基準づくりにも関わっています。

エネルギー・環境問題を解決することや、産業技術力を強めることで、経済活動が活発になり、生活がもっと豊かで快適なものとなるよう、NEDOは研究開発を後押しすることで、日本の未来に役立ちたいと考えています。

タイトルと図のデザイン・佐竹政紀

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