NEDO Web Magazine

広報誌 Focus NEDO 91号

02.

特集|技術戦略で明日への地図を描け NEDO技術戦略研究センターの10年

次代を担う若手職員にインタビュー

TSCは新たな時代に走り出しています

次代を担う若手職員にインタビュー|TSCは新たな時代に走り出しています次代を担う若手職員にインタビュー|TSCは新たな時代に走り出しています

現在、担当している業務内容を教えてください。

二関経済産業省と農林水産省が協調的に取り組める技術分野を探索し、芽が出そうなものについて調査・分析を行うという業務に携わっています。
柳瀬再生可能エネルギーやエネルギーシステムに関する技術戦略の策定と、私個人はユニット総括としてユニット員のサポートも行っています。
大里入構して最初の3年間はTSCに在籍していまして、1年目はTSC内外の問い合わせ対応や広報業務を担当、2〜3年目はナノテクノロジー・材料ユニットに所属し、日本が強いとされるマテリアル産業分野での調査や技術戦略の検討などを行っていました。

業務において、心がけていることはありますか?

柳瀬すでに存在する成果を過信せず、より良い研究開発があるのではという視点を持つようにしています。
二関さまざまな分野の方々とコミュニケーションを取るので、それぞれの視点や立場を常に考えながら業務に取り組むよう心がけています。
鈴木二関さんは環境部からTSCへ、大里さんはTSCから材料・ナノテクノロジー部へ異動しましたが、TSCの印象に違いはありましたか?
二関TSCは幅が広いと感じました。プロジェクトを担当していたときよりも、プロジェクト間の関わりや周辺の政策を俯瞰的に捉えることができました。
大里TSCはプロジェクトを運営する側ではないので、どんな企業や先生に入ってもらうべきか、課題の解決にはどんな目標を立てるべきか、といった視点を持てていませんでした。TSCがそうした視点を持てると、より現実味のある施策・戦略がつくれるのではないかと思います。

TSCの仕事のやりがいとは?

柳瀬TSCでしか得られなかった情報を経済産業省等に提供できたとき、TSCの意義と大きなやりがいを感じました。
二関プロジェクトを推進する部署と一緒に取り組んだ先導研究の成果を農林水産省等にPRし、評価をいただいたときは率直にうれしかったですね。経済産業省と農林水産省をつなぐ役目を担っていることにやりがいを感じています。

TSCで経験し、今役立っていることはありますか。

大里プロジェクトを運営していく上ではスピーディに情報を収集することがとても重要なので、TSCで身に付けた情報収集スキルはとても役立っています。
柳瀬TSCではフラットな立場で人脈やネットワークを築けるのがメリットです。また、プロジェクトを俯瞰で見る視点が養えたことですね。
二関全体を俯瞰的に理解することは、初動の早さや業務の理解力が上がるので、とても大切だと思います。

これからの意気込みをお聞かせください。

二関日本の農林水産業を盛り上げていくために、どのような技術開発が求められているのか、専門的な知見を持つユニットと連携し、TSC全体として考えていければと思っています。
柳瀬現在策定している技術戦略や調査を成果物としてまとめ、分かりやすく社会に発信したいと考えています。
大里現在、国家プロジェクト化等に向けた技術シーズを発掘する先導研究プログラムを担当していますが、どういう技術を支援するか“技術の目利き”が必要です。TSCでの経験やノウハウを生かして、事業者や政策のニーズを実現できるように支援していきたいです。
集合写真

(写真左から)

ファシリテーター
鈴木 敦之
TSC
調整課 課長代理

柳瀬 公紀
TSC
サステナブルエネルギーユニット
職員

二関 洋子
TSC
新領域・融合ユニット
(ゼロエミ農水連携分野)
研究員

大里 武
NEDO
材料・ナノテクノロジー部
主任

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