技術インテリジェンス活動のさらなる充実に期待
このたびは、TSCの設立10周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
TSCは2014年度に設立され、これまで95の技術戦略を策定し、149のプロジェクト組成につながるなど、経済産業省・NEDOの研究開発プロジェクトの企画・立案に大きく貢献してきました。カーボンニュートラルの実現に向けて、2021年3月にNEDOに造成されたグリーンイノベーション基金では、TSCは各プロジェクトに関する国内外の競争環境の変化などを調査・分析し、経済産業省の分野別ワーキンググループに情報提供を行い、技術開発や社会実装の方向性の検討に多大な貢献をしています。
今後とも、こうした取り組みを一層強化するとともに、イノベーションによる日本の経済発展と産業競争力の強化に向け、民間での投資や取り組みを促すための情報発信や、国際標準化やルール形成といった研究開発成果の社会実装の支援など、技術インテリジェンス活動のさらなる充実を大いに期待しています。
末筆になりますが、NEDO・TSCの皆様のますますの御活躍を祈念いたします。
次の10年の発展に期待し、
継続して活動を支援します
TSCが10周年を迎えるにあたり、産業界からお祝いの声を送らせていただきます。TSCが技術戦略の策定を行う機関として設立され、さまざまなNEDOプロジェクトの質の向上につながることが期待されました。私事ですが、その設立にわずかでも関われたことを光栄に思っています。その後TSCが、その使命を果たすために、技術戦略に加えさまざまな技術インテリジェンス活動を実施してきたことは、産業界における研究開発の推進にも大きく貢献したと考えています。
今後TSCが目指す新たな10年のステージに向けて、技術インテリジェンス活動の深化を図ることは重要な課題です。特に社会の変化が激しい現代においては、より敏感に変化を捉え、将来像を描くことが必要不可欠です。その点において、TSCが果たすべき役割は大きく、産業界としてもその活動に期待しています。
また、本広報誌を活用した、アカデミアや産業界はもとより、新規層へのリーチの拡大が、情報収集とコミュニケーションの深化には不可欠です。TSCが次の10年に向けてさらなる発展を遂げることを期待し、産業競争力懇談会(COCN)としても、引き続きその活動を支援してまいります。