NEDO Web Magazine

Promising NEDO Startups スタートアップ支援のその先へ

経済の活性化には、「新技術」を競争力とした起業家の育成が重要です。
そこでNEDOは、研究開発型ベンチャーをはじめ、さまざまな角度でスタートアップ支援を実施しており、
その中から、未来に向かって成長を続ける注目のスタートアップ企業を紹介します。

Innovator File.23 モビリティエナジーサーキュレーション株式会社 代表取締役 前薗 真司 さん
モビリティエナジーサーキュレーション株式会社 代表取締役 前薗 真司 さん

超小型排熱利用発電と蓄電地で
車載の従来型冷凍冷蔵機を駆動する
システムの技術開発

車両の荷台下に搭載する車載型発電量1kW仕様の空冷式バイナリー発電装置(予想CG図)。

車載用システムの実証試験。

2019年 モビリティエナジーサーキュレーション株式会社設立。
株式会社環境エネルギー投資から出資を受ける。
2021年 NEDO新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業(フェーズC実用化研究開発)に採択。
Q1

NEDO支援事業をどのように活用?

超小型排熱利用発電装置の発電効率の向上を達成できました。改良した装置を搭載しての実証走行試験でも想定通りの成果が出ています。
現在は、実際の運行に即した状態での最大発電量を得られる装置コントロールのオペレーションを中心に試験を行っています。
トラックを使用した燃費改善の基礎試験が終わり、ORC(バイナリー発電)の改良を行うタイミングだったので非常に助かりました。

※車載型発電量1kW仕様の空冷式バイナリー発電装置。

Q2

モビリティエナジーサーキュレーションの“その先”とは?

ORC制御部分の開発を進めつつ、ユーザーとなるトラックを使用する事業者に協力をしていただき事業者主体での実証走行試験を行う計画です。
NDAを結び車種選定を進めています。複数台を製作し異なった運用でのテストの後、正式採用にまで進める計画です。その成果をベースに他の事業者への拡販を進めます。クルーザーや漁船等の船舶への搭載も進める計画です。

空冷式バイナリー発電装置を使用して電球を光らせたデモ画像。

NEDO担当者からのコメント

これまで利用されなかった自動車エンジン排熱でバイナリー発電を行うシステムを開発しています。現在はこのシステムを冷凍トラックに搭載して保冷にその電力を使用し、燃費の向上を目指しています。今後は未利用であった低温排熱の利活用展開を期待します。

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