NEDO支援事業をどのように活用？

データ科学を活用した効率的な材料開発を促進するため、特許・論文等の公開文書や、素材企業が保有する技術文書から、物質の物性情報やプロセス情報を抽出して構造化するAIソフトウェアの開発に関してご支援いただきました。世の中にある多くの技術文書は非構造化データであり、これまで十分に活用することが難しい状態でしたが、素材企業と連携して、データフォーマットの標準化やオントロジーの構築に取り組み、最先端の情報科学に基づく文書解析技術を活用することで、材料開発のDX化を支援する実用的なソフトウェア基盤を実現することができました。

MatBrainの“その先”とは？

脱炭素社会を見据えたデータ駆動型の材料開発や、化学物質の迅速な安全性チェックなど、世の中に散らばっている化学・材料に関する膨大なデータを収集、整理して構造化することの重要性が高まっています。また、企業内部に眠っている過去の実験データや技術文書から情報を取り出して活用できれば、研究開発業務の大幅な効率化が期待できます。このような化学・材料DXやマテリアルズ・インフォマティクスを支援するため、情報科学やAIを活用したデータベース構築、データ分析、データマネージメントなどを支援するソフトウェアおよびプラットフォームの開発を通じて、社会に貢献していきたいと考えています。