NEDO Web Magazine
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持続可能な社会の実現に向け、地球規模で取り組むことが急務な時代です。そこでNEDOは、長年築いてきた国際的な協力関係を深めながら、世界各地で様々な実証事業などを進めています。

| 日本の技術をいち早く世界へ

 世界各国が抱えるエネルギー・環境課題の解決に日本の技術で貢献することを目指し、NEDOは1990年代初めから国際事業に着手し、省エネルギーや再生可能エネルギーのほか環境技術などの実証事業を、世界各地で実施してきました。
 CO2による地球温暖化や酸性雨などの大気汚染が世界的に深刻になった1990年代、NEDOはアジアを中心に、日本の優れた省エネルギー技術や環境技術の海外実証を推進しました。また、電力供給が行き渡っていない国や地域における太陽光発電システム実証事業など、世界各地での再生可能エネルギー普及を後押ししています。

 2000年代はASEANや中東などに対象範囲を広げ、省エネルギー技術を中心とする実証を、2010年以降は地球規模での環境意識のさらなる高まりと、イノベーションの加速も視野に入れながら、各国のニーズや社会情勢を踏まえた国際共同研究開発事業へと、NEDOの国際関連事業のスキームは姿を変えていきます。また、2006年度から開始した「京都メカニズムクレジット取得事業」は、2016年度までにトータルCO2約1億t分のクレジットを取得し、日本の削減目標達成に貢献しました。
 こうした活動のベースとなるのが、海外機関との連携です。一企業で取り組むには難しい相手国の政府や関係機関との様々な調整をNEDOが行い、その上で日本の企業が相手国企業と連携しながらプロジェクトを実施しています。特に2010年代からは、グローバルなオープンイノベーションの必要性が国内でも強く求められるようになっていました。NEDOはこれからもグローバル・ネットワークを活用しながら産業界の海外進出を後押しすることで、世界的視野に立ったビジョン実現とイノベーション創出を目指していきます。

リオンHIKARIビル写真

▶ NEDOのグローバル・ネットワーク事例

 米国、欧州、アジア、中東などの各国機関や各国際機関と協力協定を結ぶなど関係を構築

実証場所図

世界各国との議論を深め協力を促進
イノベーションを加速する国際会議

 NEDOは様々な技術分野の議論を進めるため、経済産業省と共に、国際会議の開催、運営を行っています。2014年に安倍首相(当時)の提唱で発足した「Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)」は、エネルギー・環境分野のイノベーションによる気候変動対策について協議を行う場として始まりました。以降、世界をリードする産学官関係者が一堂に会し知を集結した議論と協力促進のため、毎年開催しています。ほかにも、水素の利活用をグローバルな規模で推進し関係各国が歩調を合わせ一層の連携を図る場として、2018年から開催されている「水素閣僚会議」や、2019年からは「カーボンリサイクル産学官国際会議」など、産業界・学術界、世界各国の政府関係者の参加の下、長期的な展望を踏まえた議論を展開し今後の行動指針を示すなど、各国の協力を促進する大きな成果に貢献しています。

ICEF写真