2020年10月、NEDOは設立40周年を迎えました。
新たなエネルギー開発の先導役として1980年に誕生して以降、「エネルギー・地球環境問題の解決」と「産業技術力の強化」をミッションに、さまざまな技術開発を推進してきました。
そこで「イノベーション・アクセラレーター」として活動してきた、NEDO40年の取り組みを紹介します。
| 時代の要請に応えて誕生したNEDO
NEDOは1970年代のオイルショックを契機に、過度な石油依存からの脱却を目指し、1980年、新エネルギー・省エネルギー開発の先導役として誕生しました。
その後、1988年に産業技術に関する研究開発業務が追加され、以来、日本最大級の技術開発マネジメント機関として、産業界、大学、公的研究機関などの研究開発能力を最大限生かし、産学官の英知を結集して、社会に必要ではあるものの企業単独ではリスクが高く実用化に至らない重要技術などの開発、実証を推進しています。
そして2020年10月に設立40周年を迎え、これまでのNEDOの足跡をまとめた『NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる』を発行しました。変化が加速し
たこの10年を中心に、NEDOの取り組みのみならず、社会背景、経済動向などを振り返るものとなっています。
| 持続可能な社会に向けた新たなステージへ
『NEDO40年史』では、巻頭でノーベル賞受賞のお二人からの「イノベーションへの提言」、第1章で「エネルギー・環境技術」「産業技術」「国際関連事業」「スタートアップ支援」の4つに分け歴史を振り返りつつ、有識者の方々に次の10年に向けた展望を語っていただくほか、組織の沿革をご紹介。第2章では各技術開発に関する取り組み、第3章では各種資料を掲載しており、その一部を再構成してご紹介します。