注目が集まる! 再エネを利用した世界最大級の水素製造システム「FH2R」
日本国内のみならず海外からも視察に
NEDOは福島県浪江町に世界最大級となる水素製造装置を備えた「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」を建設し、2020年7月から実証を開始しています。
FH2Rでは、「Power-to-Gas技術の確立」を目指し、20MWの太陽光発電設備で発電した電力を用いて水素の製造を行っています。
その取り組みは国内外で注目され、小泉環境大臣など閣僚のほか、再生可能エネルギーの導入拡大が進む北欧5カ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)の駐日大使も視察に訪れました。エネルギーの製造から使用まで、トータルでCO2を排出しない技術として、脱炭素社会の実現への貢献が期待されています。
北欧5カ国の駐日大使が視察(2020年11月17日)
小泉環境大臣が視察(2020年7月19日)
「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」をもっと詳しく!
Q. FH2Rとはどんな施設ですか?
A. FH2R(福島水素エネルギー研究フィールド/Fukushima Hydrogen Energy Research Field )は、 2020年2月に稼働を開始した水素製造施設。再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる10MWの水素製造装置を備え、毎時1,200Nm3(定格運転時)の水素を製造することが可能です。また、電力系統に対する需給調整を行うことで再生可能エネルギーの電力を最大限利用するとともに、クリーンで低コストな水素製造技術の確立を目指します。
Q. FH2Rで製造した水素はどうするの?
A. 主に圧縮水素トレーラーやカードルを使って輸送し、定置用燃料電池向けの発電用途、燃料電池車や燃料電池バス向けのモビリティ用途などに使用される予定です。詳細はこちらでもご紹介しています。
圧縮水素トレーラーで発電所・工場・各水素ステーションへ
FH2Rで製造した水素は水素貯蔵・輸送用のトレーラーやカードルで各地の公共施設や水素ステーションなどへ運ばれます。
道の駅なみえへ提供している燃料電池。公共施設では、定置用燃料電池で水素を使って発電し、電力や熱が施設内で活用されます。
水素ステーションでは、燃料電池車(FCV)や燃料電池バスへ充填し電力として使用されます。
出典:岩谷産業株式会社
◆参考
2020年7月27日リリースのニュース詳細ページはコチラです。