NEDO Web Magazine
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AMI(エーエムアイ)株式会社

代表取締役CEO 小川 晋平 さん

心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器
「超聴診器」の研究開発

2015年 AMI株式会社設立。
2017年 NEDO「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援(STS)」に採択。
2018年 NEDO「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援(STS)」に採択。
2020年 研究開発費として第三者割当増資で約5.4億円の調達(シリーズA)。NEDO「AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業」に採択。

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「超聴診器」のプロトタイプ

Q1. NEDO支援事業をどのように活用?

 当社は、心音を定量的に評価することで心疾患の診断をアシストする、新しい聴診器「超聴診器」を開発しています。
 「心疾患による突然死を減らしたい」という思いから超聴診器の研究開発を始め、ハードウエアの開発を加速するためにNEDOのSTS事業を活用しました。STS事業では開発に必要な機器や環境を整えると共に、医療従事者やエンジニア等の専門家集団を編成することで、研究開発を進めてきました。
 その結果、厚生労働省の「JHVS2019Venture Award」を受賞することができました。このような研究開発の成果を認められて、最終的には約5.9億円の資金調達につながったと考えています。

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「JHVS2019 Venture Award」受賞の様子

Q2. AMIの“その先”とは?

 STS事業の活用により、質の高い心音データを取得可能なデバイスを開発できましたが、診断アシスト機能(AI:人工知能)の開発はこれからです。
 このAI開発のために、NEDOの「AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業」を活用します。当事業では、高精度に心疾患の自動診断をアシストするAIアルゴリズムを開発していきます。
 今後は超聴診器の上市に向けて研究開発を進めていきます。将来的には、心音のみならず肺音、腸音等の「生体音」に領域を広げる予定です。生体音を世界共通の言語にすることをビジョンに掲げ、遠隔医療への応用も目指しています。

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開発風景(鹿児島本社)

NEDO担当者からのコメント

人口減少、高齢化により、医療サービス体制の維持には、IT化技術の導入による遠隔診療が不可欠なサービスとなってきています。同社は遠隔診療を社会実装するための技術開発を続け、少数精鋭で頑張っています。

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