NEDO ロボット・AI部のプロジェクト、成果についてご紹介します。
日本のロボット産業は、自動車・電機をはじめとする製造業向けの産業用ロボットを中心に発展してきましたが、少子高齢化による労働力人口の減少や世界的な競争の激化による生産性向上の追及などを背景に、大規模製造業以外の様々な分野でもロボットを活用しようという動きが広がりました。
NEDOのロボット開発は、1998年の「人間協調・共存型ロボットシステム研究開発」に始まりますが、こうした活用領域の拡大にもいち早く対応し、様々な分野で活用されるロボットの研究開発を進めてまいりました。2005年には愛知万博で70種以上のロボットを開発・展示し、サービスロボットの多様な可能性を示すとともに、近年ではインフラ維持管理や災害対応用ロボットの開発、産業用ロボットの更なる適用拡大を想定した革新的な要素技術開発など、数多くのプロジェクトを通じてロボットの社会実装による新たな価値の創出をめざし、日本のロボット技術開発を先導してきたものと自負しております。
レトロフィットによる既存の大型ダンプトラックの土砂運搬の自動化
NEDO「次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発」において、東北大学、(株)佐藤工務店、千葉工業大学、コーワテック(株)、三洋テクニックス(株)が開発した、地方中小事業者の土木建設現場の土砂運搬を自動化するレトロフィット技術の紹介です。
建機のレトロフィットとは既存の建機を改造して自動運転などの新たな機能を付加することです。特に本技術では、自動運転ロボットやセンサボックスを自社保有/レンタルの既存の大型ダンプトラックに短時間で簡易に装着可能とすることで、土砂運搬を自動化することが特徴であり、これにより少ない追加投資で部分的な自動化を求める中小事業者に貢献します。
▼事業詳細
『次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発』
人と共に進化する人工知能(AI)とは
AIが実際の社会で活用できるようになるためには、人と協業できるようなAI開 発が必要です。2020年にNEDOが開始した「人と共に進化する次世代人 工知能に関する技術開発事業」について、その狙いを語ります。
▼事業詳細
『人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業』