NEDOは2024年12月より、日刊工業新聞の科学技術・大学面において、「NEDO未来展望~イノベーションを社会へ~」と題し、NEDOが推進しているプロジェクト等について、その概要や特徴、目標、現時点での成果等をプロジェクト等の担当者が執筆・紹介しています(年末年始を除く毎週水曜日に掲載)。当Web Magazineではバックナンバー記事を掲載します。
【65】地域に支援・相談窓口設置(2026年3月11日紙面掲載分)
ところで、この連載企画が始まり多様な取り組みをご紹介して、はや65回を迎えるが、読者の皆さんは、我々新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)への提案や相談をされたご経験をお持ちであろうか。NEDOに対して、いまだに「大企業向け」「敷居が高い」「相談の仕方・窓口が分からない」という声を聞く。特に地域の事業者からは、川崎の本部までの物理的距離も含め、オンラインツールだけでは埋められない“距離感”があると聞く。
キャラバン活動
NEDOでは、スタートアップ・中小企業、大学など研究機関が取り組む研究開発を支援する事業も多様にラインアップしている。筆者が所属するキャラバンチームは、約10年前にその普及・広報活動を担う機能を備えて発足した。以来、一人でも多くの未来のNEDOユーザーとの接点を得るべく、地方での大小問わず説明会、相談会などに年間100件以上対応すると共に、毎月最新情報に更新する「制度紹介冊子」のホームページ公開と連動し、メールマガジン、Facebookなどを通じた情報発信も行っている。
全国のNEDOデスク
全国8カ所設置
さらに地域の皆さんにNEDOのことを知ってもらうためには、各地に常設の窓口を設ける必要があるため、2025年5月までに、全国8カ所の経済産業局に「NEDOデスク」を設置した。NEDOデスクには、NEDO職員が常駐または月1回程度訪問し、地域の事業者などからの相談を直接伺っている。
また、定期的に「NEDO DAY」を経済産業局で開催し、来場した方にNEDOの支援策を紹介している。2025年4月から2026年1月までの相談・説明は270件以上に上り、スタートアップ支援などへの応募も着実に増加している。
コラボイベント
NEDOデスク設置をきっかけに経済産業局とコラボレーションしたイベントも5回開催した。NEDOの支援策を活用した地域の事業者の成功事例や、NEDOデスクの効果的な利用例をアピールしている。
直近では、3月17日にTokyo Innovation Base(東京・有楽町)で関東経済産業局と「Kanto Local Startup Frontier×NEDOドリームピッチ」を開催し、NEDO施策を活用したスタートアップとのトークセッションなどを行う予定だ。2026年度も全国の方々に、NEDOをより身近にご活用いただける活動を推進していきたい。
関連ページ
Plus One―スタートアップ支援 ワンストップ相談窓口― とは? 「スタートアップ・中小企業向けNEDO支援事業の紹介冊子」
関東経済産業局 地域企業の「稼ぐ力」の強化を促進する「KANTO METI INNOVATION MEETUP 4WEEKS!」の開催![]()
Facebook:NEDO スタートアップクラブ
NEDO
スタートアップ支援部
人材支援・オープンイノベーション促進チーム/キャラバンチーム チーム長
馬場 大輔(ばば だいすけ)
名古屋大学卒(工学博士)。バイオ系研究者を経て、岐阜大学産学連携部署准教授・URAとして従事。2016年NEDO出向を契機に、2018年NEDOに転籍、2019年から経済産業省大学連携推進室で施策・事業立案等に従事。2023年から現職。その他産学連携学会理事、複数大学で客員教授、各種委員を務める。

